THE AKSEL KOLSTAD SHOW



仕事帰りに、ノルウェー王国大使館内にございます、アークティックホールで開催された『THE AKSEL KOLSTAD SHOW』へ。六本木Softwind松木さんのfacebookで見かけたノルウェーのピアニスト、アクセル・コルスタ。 

フライヤーに「ミュージシャン兼コメディアン」と書いてあるだけあり、MCが素晴らしく面白く、開演前から客席を回り握手と軽い会話をするなど、観客の心を掴むのがとても上手です。「通訳がいると何が嬉しいって、お客さんが必ず2回(英語の時と日本語に訳された時)笑ってくれることさ!」、と。

好きな音楽家ルービンシュタインリヒテル、好きな作曲家はラフマニノフプロコフィエフ、というだけあり、演奏は想像しておりましたよりもずっとクラシック寄り。この日のプログラムは即興ではなく、しっかりと用意をしてきたものとのこと。

もしもダリの絵が飾ってあるスペインの美術館でグリーグを演奏したら、として“蝶々”が。ロシア人のお祖父さんが話してくれた、「ロシアには悲劇とコメディーしかない。悲劇は登場人物が皆死んでしまう。喜劇は登場人物が皆…笑いながら死んでしまう」、という話からはラフマニノフの“ヴォカリーズ”が。モナリザがピエロに「大好きなBachの曲を演奏して」と頼み「いいよ。1つだけ条件がある。僕の好きなように演奏させてくれるなら」として“ゴルトベルク変奏曲”が。イーゴル・ストラヴィンスキーという名前の金魚を飼っていて、(食べられてしまったGFの名前はアルマ・マーラー)、金魚鉢の泡、と読書好きの彼が金魚鉢の前に置かれた本のページを繰ることのできないフラストレーションをイメージした曲の中には“春の祭典”が……。彼独自のアレンジで次々奏でられていきます。

「どんどん撮影して!演奏中も撮ってもいいし、フラッシュも使ってもいいよ。たくさん撮影してfacebookにアップしてね。僕はカメラで撮られるのが大好きなんだ!」とのことで、終演後も皆で撮影会。

今まで聴いたどのコンサートとも全く違う、魅力溢れるステージでした。楽しかったー♪

Aksel Kolstad |