広重展




サントリー美術館の、長いタイトルですが、『 殿様も犬も旅した 広重 東海道五十三次 −保永堂版・隷書版を中心に− 』展最終日。世の中にこんなに広重ファンがいたのね、と驚く長蛇の列。ただ閉館時間を1時間予定よりも延ばす、という嬉しい心遣いがございましたので、本来の閉館時間であった18時過ぎは比較的ゆっくりと一つ一つの作品を鑑賞することができました。

東海道五十三次。東京から京都まで、何日ぐらいかけて歩いたと思われますでしょうか。殿様などお偉い方々は籠なども使ったようですが、ほとんどの者は徒歩。
なんでも、夜明け前の午前4時頃にお江戸日本橋を出発し、一日歩いて夕方6時に平塚到着。ここでまず一泊。その後通常12泊13日で京の都へたどり着いたとのだそうです。新幹線ありがとう!と思いましたが、道中、美しい風景、移り変わる天候、人との出会いなど、良い経験でもあったのかもしれません。
歌川広重東海道五十三次。一番評価の高い保永堂版にも“初摺”、改変された“変わり図”などがあり、他にも“隷書版”など、20種類以上もの東海道物を製作したとのこと。
私の広重との最初の出会いは、永谷園のお茶漬けのりのカード、でした。