リンさん



願いがまた一つ叶いました。
リンさんに、お目にかかることができました。なんて魅力的な女性。素晴らしい一時でした。
ランチのお約束をいたしまして、何か召し上がりたいものがあるか問い合わせましたところ、「ベジタリアンなので、肉、魚介類はだめ、卵はOK、お豆腐が大好き、蕎麦も好きです」、とのことで、まずはリンさんが滞在するホテルと私の部屋とのちょうど間にあるお蕎麦屋さんへご案内。
お蕎麦と、本当は夜のメニューだというお豆腐をお願いをして出していただき、「とても美味しいです」、と喜んでいただきひと安心。初めてだという蕎麦湯もお気に召したようで、「この前家で蕎麦を茹でた時に茹で汁は捨ててしまった、失敗しました」、と。
その後、サントリー美術館にご案内しようと考えていたのですが、歌麿が大好きなので、来日して初日もう一人でゆっくり見たとのこと。それでは、と青野で和菓子を買い求め、部屋にお招きして抹茶とともにいただきながら、id:aquioさんの作品や、絵本などを見ていただくことに。
一息ついたところでミッドタウンへまいりまして、ちょうど開催中のエルメスのイベントできゃあきゃあ言いながらプリクラ撮影。「プリクラ!嬉しいわ。これが二度目です。最初はaquioとでした。神戸で、眼鏡や帽子で変装をしてプリクラを撮って機械から出たら、周りの女子高生達がびっくりしていて。楽しかったわ」、と。
その後、いくつかのお買い物にお付き合いをし、一度ホテルへ。私は子守へ。
夜再び待ち合わせをして、ミッドタウンのイルミネーションを楽しみ、ホテルで「お名残惜しいです」とご挨拶。明日の朝、帰国の途につかれます。
リンさんは、ご主人のデイヴィッドさんと二匹の猫と一緒に、トスカーナの丘の上にある築900年の大きなお屋敷にお住まいとのこと。彼女のタペストリーは本当に繊細で美しくて、大好き。実物を一度ぜひ拝見したいと伝え、今回はある大学で講義をするための来日でしたので、「あなたの生徒は幸運です」と伝えると、「幸運なのは私の方です。素晴らしい生徒がたくさんいます。面白かったのは、皆が携帯や持ち物にサインをして下さい、って言うんです。まるでベッカムみたい」と。
そして、「毎年夏に一週間、自宅でタペストリーのスクールを開催しているので是非参加してください。その期間中はデイヴィッドが毎日素晴らしく美味しい料理を作ります。そして庭にテーブルを出して皆で食べます。離れがあるのでそこで寝起きをし、その離れの横には、aquioから苗を譲ってもらった薔薇が花を咲かせています」、と。
「デイヴィッドも私も、本当に一日もaquioのことを想わない日はありません。キッチンで料理をしながら、ああ、これはaquioにもらった、aquioと一緒に食べた、と。デイヴィッドは、素敵なショップやカフェを見つけたりするたびに、きっとここはaquioが気に入ると思う、と言います。今、この瞬間もきっと私達と一緒にいると思います。今回、とても不思議なことがありました。emiからメールが届き、完璧、会えるわ!と喜んだ瞬間、ホテルの部屋のカーテンがふわーっと動いたのです、窓も開けていないのに。あれは絶対にaquioよ」。
そうでしたか。もうずいぶんこの世への影響力が薄れてきているのではないかと感じておりましたが、まだまだ、のようですね、aquioさん。
※画像はお土産にいただいた、Organic Rose & Black Pepper Dark Chocolate。薔薇と胡椒のチョコレート。デイヴィッドさんのスコットランド土産で、リンさんの大好物とのこと。早速いただきました。輸入代理店になりたいぐらいの美味しさ。大人の味です。
リンさんの作品はこちらから。
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