我慢



娘は孫二の付き添いのため、ずっと病院に泊まりこみ。娘がお風呂と夕食の為に家に戻るわずかな時間だけが、孫一が母親と一緒に過ごすことのできる時間です。
いつもと変わらず元気に過しているように見える孫一ですが、かなり我慢をしているよう。
時々目元が潤んでいたりするので、私があらっと思って覗き込むと、ぱーっと走って逃げてしまいますし、夜、お布団の中で「目が痒い、痒い」と言いながら目元をゴシゴシしているのも、おそらく泣いているのをなんとかごまかそうとしているのだと。まだ3歳なんだから泣けばいいのに。ここで泣いたら沽券に関わるとでも思っているのでしょうか。男のプライドというのはやっかいです。
昨夜はお布団の中で、かなりもう眠くてうとうとしているのに、「ママ遅いねー。Kちゃん(自分のこと)ママが帰って来てから寝る」、と。なるほど、孫一は自分が眠った後に母親は病院から帰って来て、また自分が目覚める前に出かけてしまっているのだと考え、もう少し頑張って起きていれば、帰って来たママに会えると思っているよう。
また、しばらくして、「Kちゃん、ママのことが嫌いになってきちゃったよ」、と。理由を訊ねたところ、いつも家にいないからだと。
「ママはまだHくん(孫一)の病院だから先に寝ていようね。Hくん、お熱も下がったし、もうすぐおうちに戻ってこれるって」、と話すと、満面の笑顔で足をバタバタさせて喜ぶ孫一。
娘と会える少しの時間も、特に甘えたりすることなくニコニコ過ごしておりますのに。健気に我慢をしているのね、偉い偉い。
どうか孫二が早くよくなって、退院できますように。