Junko Onishi Special Live “Baroque”



知人にお声かけいただき、大西順子新作アルバム『バロック』発売記念コンサートをオーチャードホールで聴いてまいりました。
いやー、素晴らしかったです。最初から疾走、休憩無し、MCもほとんど無しの2時間。ジャズは好きではあっても全く詳しくはないのでどのぐらい凄いメンバーなのかが良くわからないのですが、

Nicholas Payton (Trumpet)
James Carter (Saxophones)
Wycliffe Gordon (Trombone)
Reginald Veal (Bass)
Herman Burney (Bass)
Herlin Riley (Drums)
Roland Guerrero (Percussion)

という変わった編成のゲストのレベルの高さが普通ではないということは、聴き慣れていない私にでもわかる“凄さ”。すっと誰かが持ち出したジャズやクラシックの曲のフレーズが即興で見事に展開されるさまに感嘆し、その美しくもややこしいリズムやコードの変化をどうやって皆は察知するの?と半ば唖然。
大西順子さんのライブを聴いたのは初めてですが、格好良過ぎです。この日は『バロック』というアルバムタイトルに合わせてか、髪はゴージャスなアップ、真珠がじゃらじゃと付いた真っ赤なロングドレスに大ぶりのアクセサリー。このような言い方をしたら失礼かとは思いますが、これほどのピアニストとは存じ上げませんでした。素敵、完璧!その力強さ、そして繊細さはなに?ラヴェルの『クープランの墓』のトッカータ、どうなるの?そうなるのねー素敵ーキャーキャー、といった感じでもう大興奮。
終盤にドラムのハーリン・ライリーが舞台袖に向かって「ちょっとこっちに来い!来い!」というジェスチャーをしたかと思うと出てまいりましたトミー・キャンベルに曲の途中で突然の交代。その後伝令が大西さんの所に何度か走り寄るなど舞台に緊張が走りましたが、歴戦の猛者達はその程度のことでは動揺せず、途切れることなく演奏は続き、手がつってプレイ出来なくなったというライリーさんも最後の曲では復活して見事な大団円。
大西さんのピアノ、次回はぜひライブハウスで聴いてみたいです。