銀座 三越



増床リニューアルした銀座三越のプレオープンへ行ってまいりました。この日は関係者のみで、11時から16時までの営業。12時に娘夫婦とその友人と待ち合わせをいたしまして店内へ。
旧館と増床した新館とはスロープで上手に結ばれておりまして、売り場を見て歩いておりますと自然に行き来をしていることになるような作り。話題となっているテラスガーデンの芝生広場は思いのほかこぢんまりしているものの、思わぬ高さから和光の時計塔を見ることができるのが楽しいです。
食いしん坊達は、最初に地下の食料品売場をチェック。今回のリニューアルでは、化粧品売場が地下一階へ、地下2階、3階が食料品売場になりました。
なんと銀座三越は地下(確か)8階まであるので、地下鉄は三越の下は避けて走っているとのこと。地下4階から下は事務所などとして使用しているのだそうです。
まずは婿がご祝儀買い。鰹節専門店、FUSHIYA・林久右衛門商店で『農林水産大臣賞受賞・近海一本釣・本枯本節』を購入。5年に一度しか入手できない、日本で一番高価な鰹節、つまりは世界で一番高価な鰹節とのこと。売り場には小さな工場のような削り器があり、目の前で、好みのけずり方でけずってもらうことができます。
社長さんから色々教えていただいた鰹節薀蓄の一つ。鰹節は世界で最も硬い食品と言われているとのこと。ガラスをも割ることができるのだとか。ほほう。鰹節を凶器に人を殺め、凶器は削ってだしをとってしまえば、凶器が発見されることは決してない。ミステリーが書けそうではありませんか。
その後、まだ慣れずにややばたばたしているレストラン街で昼食後は、娘達と別れ、自由行動。
高級路線を走ることにしたという三越。ファッションや雑貨の他にも、VERTUの100万円の携帯電話、なんとも上品な和服、レースから選ぶセミオーダーのランジェリー、ギャラリーで開催中の『青木克世展』や若手アーティストの作品、などなど、たっぷり目の保養を。
少し歩き疲れたところで、「もしや今日はラドュレがすいているのではないかしら…」とまいりますと、やはりほとんどが空席。いつもは大行列のカフェも、この日は席も選び放題で、スタッフの方が奥まで案内をしてくださって「お好きなお席を」、と。入り口に近い窓際の席を選び、迷った末にケーキはイスパハン(バラのマカロン・ローズペタルのクリーム・フランボワーズ・ライチ)、紅茶はテ メランジェ マリーアントワネット(中国紅茶に柑橘類とバラ・ジャスミン・ドライフルーツ・ハチミツ)を注文。
店内にはゆったりとした空気が流れ、スタッフの方達も余裕があるようで、至れり尽くせりのサービス。銀座の交差点を行き交う車や人の流れを眺めながらいただくケーキも紅茶も、素晴らしく美味。至福のひと時。暫し女王様気分でございました。
内覧会にお招きいただき、ゆったりとショッピングを楽しませていただいたのも幸せでしたが、ラドュレで静かなお茶の時間を過ごすことができましたのも大きな喜びでした。
スタッフの方も、「リニューアルで店内にいくつかカフェが入るので少しは混雑が緩和されるのではないかと思いますが、こればかりはオープンしてみませんと」、と。そう、ハロッズ・ザ・プランテーション ルームス、デイビット・マイヤーカフェ、デンマーク・ザ・ロイヤルカフェ、など新しいカフェがオープンするのですが、さて流れはどのようになりますでしょうか。