MARCO POLO



これで3ヶ月後には雪が降るのですから、日本というのは四季折々楽しむことができて素敵な国です。
とは言え暑い。例年、夏でもあまり冷たいものは飲まないのですが、今年はさすがに毎日冷蔵庫には水出しのお茶を用意しています。緑茶、中国茶ハーブティーなど気分で色々楽しんでおりますが、twitterid:oui_et_nonさんに、マリアージュフレールマルコポーロを水出しにすると美味しいと教えていただき、茶葉を買い求めてまいりました。
この日はすずらん通りの銀座本店まで行く時間が取れず、社運を賭けた大改装中の銀座三越の地下で購入。臨時の売り場ということもあり小さなスペースですが、売り場に立ちますのはきちんとマリアージュフレールっぽいお兄ちゃま。なんと申しましょうか、マリアージュフレールの店員さんは皆さんおフランスの紅茶を扱っておりますのに、どうしてこうちょっと歌舞伎町っぽい雰囲気を漂わせているのでしょう。
量り売りでマルコポーロを200グラム注文。やや仰々しい仕草で紅茶を計って袋に詰めてはいるものの、懐かしのプレハブ校舎のような売り場で今ひとつ気分が盛り上がらないのか、いつものような虚仮威しのパフォーマンスがなくてちょっと物足りません。「ではこちら、マルコポーロ200グラムです」、とカウンターに静かに置かれました黒い美しい包み。
「はい」、とにっこり頷きますと、突然お兄ちゃま、黒く美しい大きな大きなマルコポーロの缶を抱えて目の前で蓋をかぱっと開けおっしゃいますに、「では、いつもお飲みいただいておりますマルコポーロと、香りが同じかどうかをお確かめいただけますでしょうか」、と。おお、始まりました。これでなくては。
顔の前にぐっと差し出された缶の口からくんくん。油断しておりましたので思わず「はい、変わりありません。こちらで結構です」、と答えてしまいましたが、次回は絶対に、ちょっと首をかしげて、「クンクン…あら?チベットも今年の夏は例年より暑かったのかしら。花の香りがいつもよりも立っていないような」、なーんて言って、お兄ちゃまを困らせてみたいです。
もしも「いつもの香りと違う」、と申しましたら、袋に詰めてしまった茶葉はいったいどうするのかしら。
※美味しい水出し紅茶の淹れ方はこちら。http://www.mariagefreres.co.jp/seasons/FST-FOR-POUR2010.html