箱根



娘一家と箱根に行ってまいりました。
今回利用いたしましたのは家族で楽しむ箱根・大平台の宿ならみなと荘、区の保養施設です。区内各所から施設まで、専用直行バスは出ているとのことで、行きはこのバスを利用。帰りは以前から1度孫一を乗せてあげたいと思っておりましたロマンスカーの展望席で戻ることに。
都内から箱根まで、渋滞もなく2時間ほどで到着。到着後、チェックインまでの間にこのバスで箱根周遊観光へ連れて行ってくれるとのことで、参加しようと思っていたのですが、風邪気味だった孫一が熱を出し始めたため宿で休むことに。
この大平台、みなと荘。昔の保養施設のイメージを覆す、豪華な建物。角部屋で大きな窓たっぷりの広々とした部屋からの眺めは、一面紫陽花の咲く庭園。お風呂も清潔で露天風呂もあり、図書室や、「くれよんキッズ」というセンスのよい玩具が並ぶキッズルームもあり、至れり尽せり。
孫一のために氷枕を用意してくださり、休日診療の病院を調べてくださり、とスタッフの方々も皆さん本当に親切。
二日目は幸い孫一の熱も下がり、箱根の乗り物と今が見頃の紫陽花満喫の旅へ。箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、登山バス、と乗り継ぎ宿へ。
旅の途中、嬉しいこともあり、残念なこともあり。
まず残念なこと。登山バスに乗り込みました時、最後尾に2席しか空きがなく、私がまず孫一と座り、娘が孫二を抱っこして座ろうとしたところ、後から乗り込んできた一人の男性が娘を押しのけるようにして隣の席に座ってしまったのです。婿はベビーカーをたたんで後から乗りましたので、この時はまだ車外。私が、「あの、申し訳ありませんが、赤ちゃんがおりますので宜しいですか」と声をかけても無視。もう一度同じ内容を伝えると、「何言ってんだよ!」、と。がるるる、信じられません。日本男児の恥。こんな男性がいるなんて、と、腹立たしいやら、情けないやら、で呆れておりますと、斜め前のガテン系の男性がぱっと立ち上がり、「どうぞ」、と席を譲ってくださるではありませんか。ありがたや。もう、必要以上に大きな声ではっきりと「おそれいります。ご親切にありがとうございます」、とお礼を。隣席の男性、そんなにしてまで座ったって気分良くはないでしょうに。ね。
嬉しかったこと。帰りにバスで帰る娘たちと別れ、孫一と二人で箱根登山電車で箱根湯本へ。運転席と前の景色を見せようと一番前の窓のところに立たせたのですが、運転手さんが座ってしまうと孫一の背丈では、運転手さんの背中しか見えなくなってしまいました。すると横に座っておりました外国人ファミリーのお父さんが、身振りで「スーツケースの上に座りなさい。そこからじゃ背中しか見えないだろう」、と大きなスーツケースに座らせてくれたのです。ちょうど良い高さで、運転席も窓からの景色も楽しむことができて満悦の孫。降りるまでの間に、コピー用紙で紙飛行機を折って「ヒューッと良く飛ぶよ」と手渡してくださったりと、なんと優しい心遣い。訊くとノルウェーから来たとのこと。ヴァイキングの子孫かというむっつりして厳つく、そして心優しいお父さん、ありがとうございました。
箱根湯本から新宿までは、孫にかこつけ実は私が乗ってみたかったロマンスカー最前列。窓からの眺めはご覧のように最高なのですが、薄曇りの日でもとても暑く眩しかったです。天然日焼けサロンか、温室か。真夏は避けた方がよろしいやも。
ということで色々ありましたが、楽しい良い旅でございました。みなと荘、また是非訪れたいです。