室礼(しつらい)入門



サントリー美術館のエデュケーション・プログラム、『室礼入門〜雛祭りの室礼を楽しむ』へ。雛祭り、端午、七夕、重陽などの年中行事の室礼についてのお話を伺い、蛤の飾り、奉書の雛人形、人形(ひとがた)を作ってまいりました。
源氏物語にも登場する「しつらい」という言葉。古来より日本には、お正月、雛祭り、端午の節句、七夕、重陽節句、など様々な行事が伝えられています。こうした一年の節目、人生の節目節目に、“季節を盛る”“言葉を盛る”“心を盛る”こと。そしてそれぞれの行事には、神、先人への感謝、穢れを落とす、長寿を願う、などの願いがこめられています。
平安、鎌倉、室町、江戸、明治、大正、昭和、と育まれ、受け継がれてきた日本人の心と美しい形を、現代の住まいにも合った形で伝えていく、という考え方はとても素敵なことだと思いました。

・炒る、は射るに通じ、炒った豆、米は邪気を祓ったもとなる。
・紙=神。同音で文化を繋ぐ。
・古典は限りなくモダンである。
・寄物陳思(きぶつちんし)物に寄せて思いを陳(の)べる。
・切花=落とした命をどう活かすかを考える。
・陰陽五行:木火土金水
五常仁義礼智信
・菜の花=灯明。利休は切腹の前に菜の花を一輪活けた。
 初節句には飾らない方が宜しいやも。

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