ボーですか?



留守番中に、婿の事務所の電話を取った時のこと。
新規の奏者派遣依頼の電話で、「新製品のPV撮影でして。クライアントは大手カメラメーカー。ボーなんですけど」、と。「ボーですか?」、「はい、ボーです」、「ボウ?ボーオ?ですか?」「ボオーです」。続いて日時、予算などの内容をざっと聞き、「では、30分ほどで担当が戻ると思いますので折り返させます」、と電話を切りました。
インターネットで早速検索。「カメラメーカー ボー、ボーオ…」、出てまいりません。カメラには詳しくありませんが、大手カメラメーカーなら名前ぐらい聞いたことがあるはず。海外のブランドかしら?「BOW、BAUD、BOH、もしやBÖ……」。うーん、見当たりません。
戻ってきた娘にひとしきり説明。折り返しの電話が終わり、「なんていうメーカーだって言ってた?」と訊きますと、「あ、聞いてない。メーカー名は言ってなかった」。そう。気になるわあ。
後日、「あ、あのカメラメーカーの話、決まったよ。◯◯◯だって。」「え、◯◯◯?!大手カメラメーカーだわね。ぜんぜん“ボー”とは似ても似つかないじゃない………!!!!!」、と、ここで、縺れがほどけました、繋がりました、謎が解けました。
某カメラメーカー。「クライアントは大手カメラメーカー。某なんですけど」、だったのだわ。わはは。娘と大笑い。お馬鹿すぎです、私。最初に電話を受けた時に、ボーのスペルを訊こうかと思ったのですが、良かった訊かないで。