パッションムース



The Patisserieのパッションムース。コーティングのゼリーが少々プルプルし過ぎているようにも感じましたが、パッションフルーツの甘酸っぱさがいかされたなかなか美味しいケーキでした。
さて、初めてパッションフルーツの味を知ったのは、今からもう二十年以上も前のことになるでしょうか、インド洋に浮かぶ島々、セーシェル諸島でした。メニューのフルーツリストの中に見つけ、いったいどのような果物なのかしら、と注文。半分に切って供された実をスプーンですくって一口。口いっぱいに広がる爽やかな香りと甘酸っぱさ。
トロピカルで情熱的な味わいでもあることから、パッションフルーツを長らく『情熱の果物』だと思っておりましたが、このパッションは『キリスト受難』のパッションなのだとか。16世紀に南米に渡ったイエズス会士が、パッションフルーツの花を、十人の使徒、十字架、鞭、荊棘の冠、などに見立て、『受難の花』と呼んだことが由来だそうです。
久しく生のパッションフルーツを食べておりません。4月頃から市場に出回るとか。探してみることにいたしましょう。