来た来た



金沢から実家に、香箱蟹がどっさり届いたとのこと。ちょうど先日母に、「金沢の伯母さん、香箱送ってくれないかしら」、と話していたばかり。いつもは実家に食べに戻るのですが、今年は時間が取れず。母に会社に持ってきてもらい、仕事帰りに娘の家に立ち寄り、皆でいただきました。
香箱で作る甲羅飯。茹でた香箱蟹から、蟹身、内子、外子、蟹みそをお丼にどっさり取り出し、熱々ご飯を適量加え、酢醤油で味を整えてぱくり。蟹身や子を取り出すのにたいへん時間がかかるのですが、かえってこの「待て…」の状況が、ご飯よりも蟹の方が多いぐらいの蟹飯を口に入れた瞬間の至福へと繋がるのです。
蟹を「ほれほれ」と顔に近づけると、最初は「恐いー、恐いよー」と顔をひきつらせておりました孫も、蟹飯を一口食べまして「美味しい!」とにっこり。あっという間に一杯食べてしまい、「もっと!」。も、もっと?いつもはなかなか落ち着いて食事をいたしませんのに、今日は蟹を捌く私と娘の手元をじっと見つめ、椅子から下りると言いだしません。そして時折、「半分こ?みんなの?」、と確認。二歳児で香箱の美味しさを知っているなんて、幸せ者だわ。
今回も思わず呟きましたのが、「これだけ美味しいものって、そうはないわよね」。伯母さま、おご馳走さまでした。