長門  わらび粉 く寿もち



仕事帰りに久々の銀座。夜の銀座はやはり宜しゅうございますね。一番歩きやすい街、想い出もいっぱい。嬉しくて、思わず口ずさんでおりましたのが、「待ち合わせて 歩く銀座 灯ともし頃 恋の銀座♪」、『二人の銀座』。あまりに昔の曲で自分でびっくり。
サンタ・マリア・ノヴェッラで婿の上の妹さんに結婚祝いを送り、松屋銀座、地下の西光亭で婿の下の妹さんに娘の代理で誕生祝いのクッキーを送り、
続いて娘が食べたがっておりました和久傳の『西湖』を買いにまいりますと、残念ながら売り切れ。
現在授乳中で洋菓子は食べられない娘のために、何か和菓子を買って帰ることに。松屋の“銘家逸品”のコーナーで目にとまりましたのが、日本橋長門の『く寿もち』。葛餅ではなく、く寿もち。原材料名は、蕨粉、砂糖、黄粉、のみ。葛は使われておりません。
包みを開くと、あら、黒蜜は添えられいないのね、と思うのですが、食べてみますとなるほど、確かに黒蜜は必要ないと感じさせるわらび粉と黄粉の味わい、程よい甘さ。そしてなによりも驚きますのが、その柔らかさ。和菓子好きの娘も「これは美味しいわ」と唸る美味しさでした。
暴れん坊将軍徳川吉宗の時代に創業した和菓子店とのこと。老舗の味。入荷が限られているようですが、また見かけましたらぜひ買い求めたいと思います。