おもしろ びじゅつ帖



サントリー美術館で開催中の、『美しきアジアの玉手箱ーシアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展』。
先日、娘と孫と一緒に見てまいりました。その折に受付で手渡されましたのが、この『おもしろ びじゅつ帖』。サントリー美術館は中学生以下は入場無料、そして展覧会にあわせて制作されるこの『おもしろびじゅつ帖』、がいただけるのです。これまでも孫を連れて数回訪れてはおりましたが、さすがに赤ちゃんには渡されず、ようやく“子供”と認められましたのでしょう。嬉しい!、孫よりも祖母大喜び。
毎回展覧会ごとに異なるデザインや内容構成で制作され、今回は「玉手箱」の形をしておりまして、中には楽しくも大人でも難しいクイズが。これまでにも、例えば『小袖 江戸のオートクチュール』展では、小袖の着せ替えブックであったり、またある展示では屏風形であったり、巻物形であったり、ぽち袋入りであったり、と趣向が凝らされておりまして、大人でも思わず欲しくなるようなワークブックなのです。これからは、展示ごとに一度は必ず孫を連れて行くことにいたしましょう。
とは申しましても、まだ2歳の孫はひそひそ話、というものができませんので、周りの方々に絶対にご迷惑にならないようにするのに祖母必死。今回も、気になる展示物があると、「んー!」と言って指差しますので、小さな声で、「これ?これは、壷ねー」、というと、「ちゅーぼっ!」。普通の声でも、すいておりまして、しーーーんとしている展示室内には響いてしまいます。「しーっ、もっと小さな声でね」、「んー!」、「これはお皿ね、おーさーら」、「おーしゃーらっ!」、「はいはい、しーっ、小さな声ね」、「ママー!」、「はい、大きな声で呼ばない。ママはゆっくり見ているから、Kは先に出ていましょうね」、「うん」、とこのような感じでまだまだとても落ち着いては見ることができないのですが、それはそれで楽しいもの。