雨の日の散歩



良くあることなのですが、娘から、打ち合わせが伸びたので保育園に迎えに行ってもらえないかしら、との電話が。雨が降っていてベビーカーで連れて行っていないので、タクシーで連れて帰ってほしいとのこと。
時間に迎えにまいりまして、保育園の玄関を出、それほどひどい雨でもありませんでしたので、「K(孫の名前)、どうする?タクシー乗る?歩いて帰る?」、と訊くと、(え?今日は歩きでもいいんだー。じゃ当然歩きでしょう)、という表情を浮かべ、ぎゃはははーと笑いながら雨の中をすたすた歩き始めます。本当はいつも歩きたがっているのですが、ベビーカーを押しながら、着替えなどの荷物を持ち、手を繋いで歩くというのは不可能なので、「だめ、ベビーカーに乗らなかったら帰れないから」、と言って無理やり乗せて連れて帰っているのです。
傘をさし、手を繋いで歩き始めると、もう雨の中を歩くことができるのが嬉しくて笑いが止まらないといった様子の孫。わざと水たまりに足を入れてばしゃばしゃしたり、雨に塗れたガードレールを叩いてみたり。風が吹いて大きな木から大量の雨粒がざざーっと落ちてくるのも、金属でできた側溝蓋の上で滑って転びそうになり、繋いだ手で体がぶらんとなってしまうことすら楽しくてしかたがないようで、座り込みそうになりながら笑い転げています。
雨の中を歩くって、そんなに楽しいことなんだわ、とこちらも一緒にずっと笑いながら、大人の足で15分ほどの道のりを、30分ほどかけて帰宅。全身ずぶ濡れ。次は、ちゃんとレインコートに長靴、で散歩しましょうね。