小さな旅



moonyさんに教えていただきました、『さわって楽しむしかけ絵本』。さっそく見に行ってまいりました。
浦和は小学校二年から結婚するまで暮らしておりました懐かしい町。駅から少し歩くのですが、埼玉県立浦和図書館にも迷わず到着。したのですが、moonyさんが『おへんじ - 鍵のかかる部屋』でご親切にアドバイスをくださったにもかかわらず、見事にトラップに掛かり図書館内で迷子に。結局目的地から遠く離れました三階のカウンターで丁寧に道順を説明していただき、ようやく“子ども室”へ。
ございましたございました。惜しげもなくテーブルに展示をされたクバシュタの絵本。傍らには、昨年、aquioさんと共に仕掛け絵本特集に資料提供をいたしました雑誌も。狭量なコレクターは、「とても自分の絵本をこのように子供たちに自由にさわらせることはできないわあ」、と思いつつも、まだ持っておりません絵本を中心に、じっくり楽しませていただいてまいりました。
私が最初にクバシュタの絵本に出会ったのは小学生の時。ここで、この美しい飛び出す絵本を手にして自由に読むことのできる子供達はなんて幸せなのでしょう。その多くの子供の中から、もしかしたら私のように、クバシュタファンが育つかもしれません。でも、今の小学生が大人になって自分で絵本を買うことができるようになるには、あと二十年ほどはかかりますでしょうか。その頃には、今よりももっと手に入りにくくなっているかと。成長したクバシュタファンを相手に、「ふっふっふ、お婆さんはクバシュタの絵本いーっぱい持っているのよ、いいでしょう」、と自慢する自分の姿を妄想しつつ図書館をあとに。
このように、少しずつクバシュタの名前が知られるようになってまいりましたことは、いつの日か『ヴォイチェフ・クバシュタ展』を日本で開催したい、と願っております者にとりまして、とても嬉しいこと。今回の展示を企画してくださった、埼玉県立図書館の学芸員さんに感謝を。
帰りに、美味しいとの噂を聞きつけましたお蕎麦屋さん、『分上野薮かねこ』へ。せいろ、ゆかりとしらすのおにぎり、お新香、卵焼き、ゴマドレッシングの有機サラダ、貝付き帆立のお味噌汁、蕎麦アイスクリーム、という盛沢山なランチセットをいただき大満足。お茶も蕎麦湯も全てが美味しかったです。お店の方もとても感じが良く、蕎麦湯、デザートなどが出てくるタイミングも見事。今日は白いアンサンブルを着ていたからか、「エプロンをお持ちしましょうか?」とも。ステーキ屋さん以外でエプロンを勧められましたのは初めてのこと。「結構です」、とお断りしましたが、どのようなエプロンが出てまいりましたのか、ちょっと見てみたかったような。
駅までの道の途中で、こちらも美味しいと評判のケーキ屋さん『シュークルダール』を見かけ、ケーキやクッキーをお土産に。初対面のクバシュタの絵本には会えましたし、美味しいものいっぱいの、浦和大満喫の小さな旅、となりました。
moonyさん、嬉しい情報を日記に記していただき、ありがとう存じました。