日本の染め色展



先だって、とらや 東京ミッドタウン店で開催中の、『日本の染め色展』を見てまいりました。
とらやでのこういったイベントは、お店の一部での開催ですので買い物ついでに気軽に立ち寄ることができるのがなかなか良いものです。
今回の展示は、植物の花、実、樹皮、そして根などから汲み出され、染められた色の美しさを愛でる展示。以前、サントリー美術館のエデュケーションプログラムで紅花染を教えていただいた、京都、染司よしおか 五代目当主の吉岡幸雄氏の協力による開催とのこと。
蓼葵(たであおい)で染められた縹色(はなだいろ)、矢車(やしゃ)で染めた鈍色(にびいろ)、小豆(あずき)で染めた小豆色、などなど。天井から下がる布の間を縫うようにして、色の名前を読むだけでもその美しさにうっとりとしながら見てまいります。台の上の展示は、布と、その上に置かれました染料となる素材を見比べながら楽しむことが。
そういえば、吉岡先生に教えていただき、紅花で染めた紅絹のスカーフ。首に巻いて風に吹かれでもしようものなら、もう本当に「出たな、ショッカー!」の仮面ライダーになってしまい、未だに使いこなせておりません。せっかく素晴らしい師の指導のもと、自分で染めましたスカーフ。なんとか上手に使いこなす方法はないでしょうか。