伝える者



id:aquioさんが突然この世を去ってしまわれてから、もう一週間。
まだ一週間。
この日 2009-01-26 - clair de lune の日記で書きました、絵がとても上手な知人、というのはaquioさんのことでした。実は最初、「何かを描く時には、それが何であるかを誰が見てもひと目でわかるように描く事が大切」、と書いてあったのですが、ご自身のことを言われているとすぐにわかった入院中のaquioさんから、「何事も基本が第一。絵画の基本をマスターするには…」、としておいていただけますか、とのメールがあり書き直したのです。
このように、これまでもaquioさんは、私の日記を読んでくださり、間違ったことや、おかしなところを見つけると、よくメールを下さっていました。
このようなことがあるのかしら、とは思いますが、感じたことですので書き記しておきます。
今回、aquioさんが亡くなれたこと、ご葬儀のこと、についてアップしたあと、ここはそうじゃなくてこうだった、あ、この年代が違っている、この言葉よりこちらの言葉の方が適切、というように、書き直さなくちゃ、というところを次々に思いつく。覚えていなかったはずのことが突然鮮明に甦ったり、これもぜひ書いておかなくては、ということがどんどん思い浮かぶ。普段、日記を書いているのとはずいぶんと違った感覚。
これはもしやaquioさんが書かせているのではないかしら、そのように感じたのです。
aquioさんは、ブログを書かれるのを、息抜き、としてとても楽しまれておりました。そして、今回、aquioさんのブログの更新が突然止まってしまったことで、いつもご覧になっている多くの方々が心配をしてくださっていることを申し訳なく思い、なんらかの形で皆さんに伝えたかった。でも、もう書くことはできなくなってしまった。このままでは突然、ぷつっと途切れたままになってしまう。どうしたらいいのか。唯一の方法は、同じHatena Diaryでブログを書いていた私に伝えさせること、だったのではないかしらと。
もうまるで、いたこ、のよう。夜、ベッドの中であっ、と思いついてしまい、起きてメモを取ってからまた寝たり、明け方目が覚めてしまって、修正点を思いつき、寝ようと思っても気になって眠れないので、起きてPCを立ち上げて書き直したり。なかなかに力の必要な作業でした。まだまだ伝えきれていないこともたくさんあるかとは思いますが、今日、コメントへの返事を書き、これで一段落、と感じています。
ブログには色々な使いみちがある、とおっしゃっていたaquioさん。単なる私の思い込みかもしれませんが、やはり、心配をされている皆様にどうしても何があったかを伝えたかったのではないかと。

立ってるものは親でも使え、
生きてるものは誰でも使え、
なのであるね・・・。

aquioさんでしたら、こんな感じで締めくくられたかしら。
寂しくなりました。