国宝 三井寺展



サントリー美術館で今日より開催の、国宝 三井寺展を観てまいりました。
初日ということもあってか、たいへんな混雑。サントリー美術館でのこれまでの展示と比べまして、圧倒的におじ様、おじい様率高し。仏像ファンの年齢層というのはこのあたりなのね、と納得。
混み合っておりましたので今日はさっと観るに止めましたが、滋賀県にございます三井寺へ足を運びましても普段は拝見することのできない貴重な仏像が多数展示。また是非ゆっくりと見にまいりたいと思います。
いくつか聞いた音声ガイドのなかで面白いと思いました話が、千手観音菩薩像について。三井寺の千手観音は手が四十二本。千手ではないのに何故千手観音、と思いましたら、本来の手が二本、それ以外の四十本の手は、それぞれの手が二十五の世界を救うことができると言われているとのこと。で千手観音、となるのだそうです。
今回の音声ガイドでは、『四智讃/しちさん』という、三井寺に伝わる声明だけを聞くことができるチャンネルも用意されております。この、『四智讃』は「三井の怒り節」とも言われ、天台声明の中でも力強い独特の響きがあり、円珍の供養の法会で唱えられるものとのこと。次回は声明を聞きながら会場を回ってみようかと。