ご飯が付かないおしゃもじ



最近では炊飯器を買うともれなく付いてまいります、ぼつぼつのあるご飯が付かないおしゃもじ。
今回買い換えた炊飯器にも付いておりまして、驚くほど御飯粒が付かず快適。でも、案外これがすぐに付くようになってしまい、付き始めると今度は、かえって"ものすごくご飯粒が付くおしゃもじ"、と化してしまうんですよね。
どの程度、ご飯が付かない状態を保つことができるのか少し調べてみましたところ、この"マジックしゃもじ"を最初に開発した会社の会長さんの講演が紹介されておりまして、それによりますと、

「友人とお寿司屋さんに行ったときに、ご主人が木のしゃもじを使って酢飯を作っていたが、そのしゃもじにご飯が1粒も付いていなかった。よく見ると、そのしゃもじは、年季が入っていて表面がデコボコしていた。そこで、試作品を作って、社員に使ってもらってみたが、1カ月するとご飯が付き始めてしまった。改良を重ねて大きなデコボコの上に、小さなデコボコを加えたダブルエンボス加工にする(ご飯粒との接触面を出来るだけ少なくする)ことで、2カ月経っても、半年経っても付かないしゃもじを開発することに成功。発売以来、売上げは2000万本を突破。」

とのこと。半年はまず大丈夫ということのようですね。会社のサイト( 株式会社曙産業|プラスチック総合メーカー / TOPページ )には、

ダブルエンボスの表面はキズを一番嫌います。表面がキズに被われると、ご飯が付き易くなります。洗浄の際はスポンジをご利用ください。使用後そのまま放置しておくと、ご飯のノリが残り、つき易くなる原因になります。長時間の使用により付き易くなりましたら、軽く水をつけてご使用ください。炊飯ジャー等高温の中に放置しておくと、付き易くなります。

と、取扱い上の注意点が記されております。
今回買った炊飯器にセットされておりましたのは違うのですが、これまで使っておりましたのはこちらのメーカーのおしゃもじ。どの注意点も守っておりますが、どうしても暫く経つと付くように。実家でも、娘のところでも同じように申しておりますので、通常の使い方ではどうしても1年程で付くようになってしまいますのでしょう。濡らして使うのでしたら、木のしゃもじの方が宜しいかと思いますし。
今思いついたのですが、最初のエンボスをもう少し大きくして、そのエンボスに付けた小さなエンボスにもエンボスを付ければ、トリプルエンボスで更に効果が長持ち!、などということにはなりませんでしょうかしら、ね会長さん。