思わぬ人に



昨日、松屋で買い物をしておりましたら、一階のイベントコーナー、スペースオブギンザで、《日本のかたち》展が開催中。見ると、江戸独楽の広井政昭さんが実演販売中ではありませんか。ご挨拶をしようと思ったのですが、大変な人気で人だかりができておりまして、ご本人には近付くことができず。ではせめて奥様にご挨拶を、と奥様の姿を探すと、ちょうどマダムと語らっているところ。ええと、このマダムは、え?Fさん。ロンドン在住のFさんではございませんか。
そういえば昨年は待ち合わせをいたしまして、このイベントに“同伴出勤”したのでしたっけ。今回はデートの約束はしていなかったのですが、ご縁があるとこうやってお会いできるものなのですね。
今月初旬から、来月5日まで日本に滞在の予定。なんでも、以前ご案内した、東京ミッドタウンの『虎屋』が大層お気に召したそうで、今回の日本滞在中にすでに3回も訪れたとのこと。現在『虎屋』では《日本の遊び展》が開催されているのですが、その会場で投扇興に興じたり、美しい点式表をわざわざ京都の宮脇賣扇庵へ問い合わせをして買い求められたりしたとのこと。
「それもこれも元を辿ればあなたのお陰よ」とおっしゃいますものですから、「まあ、まるで、最初に井戸を掘った人を忘れないという中国人のようですね」と答えますと「では、私とあなたの関係は中国人と田中角栄のようなもの、ということね」、と。短い時間の立ち話でしたがお目にかかれてよかったです。