缶ころりん、と、坊さん簪…



子守のため、朝早く自転車で赤坂を走っておりますと、普段見ることのない面白い光景を見かけることも。
まず、大手建設会社の地下駐車場入り口前を通過しようとしましたところ、「あっ!」という男性の声。見ると、手にしたペットボトルを落としてしまったよう。地下駐車場に向かって伸びる長いスロープの上から転がりおちるペットボトル。それを拾おうと腰をかがめた瞬間、かばんの中から今度はジュースかお茶の缶が落ちてしまってころころ。追いかける男性。まるで昔話の、『おむすびころりん』、のようです。顛末を見届けることはできませんでしたが、ねずみからお礼に財宝いっぱいの葛篭をもらえたでしょうか。
続いて前方に、ヘッドホンで音楽を聴きながらのりのりでジョギングを楽しむ年配の男性の姿が。ん?何かいい気分で歌っているようです。追い越しざまに聴こえてまいりましたのは、「…はりまーやーばーーしーでーー、ぼーさーんーかんざーしーかうーをーみーた…」。ええと、これは、『よさこい節』ではありませんか。早朝から『よさこい節』とは、さすが赤坂のジョギングおじさまは、粋ですわね。