PRINCES&PRINCESSES



http://www.wisepolicy.com/princes_et_princesses/は、フランスのアニメーション作家、ミッシェル・オスロ監督が1999年に手がけた作品。11月、12月、とムービープラスでフランス語版が放映されているのを知り、ずっと観たいと思っていたのですが、ようやく今日観ることができました。美しい美しい映画です。
全編影絵による作品で、登場人物は三人だけ、少年と少女と老年の映写技師。この少年と少女が、まず物語や時代に合った装いを身にまとい、「用意はいいかい?」という技師の問いかけから、6編のお伽噺を演じていきます。
『プリンセスとダイアモンド』、『少年といちじく』、『魔女』」、『泥棒と老婆』、『冷酷なプリンセス』、『プリンス&プリンセス』。舞台は、中世ヨーロッパ、古代エジプト、近未来など。19世紀初めの日本を舞台にした『泥棒と老婆』などは、地名の発音、驚きの一晩の移動距離、北斎の絵、老婆が自分で詠んだことにしていまう数々の有名な俳句などなど、日本人といたしましては、にんまりとしてしまう場面がいっぱい。昔話、御伽噺、絵本がお好きな方には特に、お薦めしたい作品です。
同じような美しい影絵をどこかで観たことがあるような、と思いましたら、一昨年訪れましたザルツブルクの玩具博物館で。