Bravo!



歌舞伎に大向こうからの掛け声が欠かせないように、素晴らしい出来のオペラやコンサートでも、絶妙のタイミングで「ブラヴォー!」の声が掛けられますと、会場の感動も更に高まりたいへん良いもの。
この「ブラヴォー(ブラボー)」、ですが、本場イタリアから直接日本に入ってきたのではなく、なんでもフランス経由で入ってきたとのこと。ですので、イタリアの「ブラーヴォ!」、ではなく、おフランスっぽく「ブラヴォー!」と、「ヴォー」が伸びる形で日本では定着しております。
ただ、フランスの「ブラヴォー」は「ラ」、が、あの“うがい”のような「ラ」ですので、「ヴォー」が伸びてこそちょうどバランスがいいのですが、どうも日本の普通の「ら」で「ぶらぼー!」とすると、ちょっとお間抜けに聞こえてしまうように思うのです。イタリア風に「ラー」を巻き舌に、までする必要は(また、ブラーヴァ、ブラーヴィと変化させる必要も)ないようには思うのですが、「ラー」を伸ばし、「ブラァヴォ!」とした方が、かっこがよろしいのではないかしらと。
コンサートを更に盛り上げるためにも、「ブラヴォーおじさん」(と普段は呼んでいるのですが)には今後もっと増えていただきたいもの。いつか機会がございましたら、コンサートが始まる前に、「Bravo!講習会」なぞ、開催してみたいものです。