バービー人形


昨日の日記にいただいたコメントで思い出しました情景。
幼稚園に通っておりました頃のこと。縁側で母がバービー人形の着せ替えを手縫いで作ってくれておりまして、その横で、ちらちらと仕上がり具合を見ながら、バービー人形で遊んでいる私。
当時持っておりましたバービー人形は二つ。どちらも短めの髪にしっかりとパーマのかかったヘアスタイル。ウエストはくびれ、手足は長く、そして子供にはちょっと怖く感じるその表情。母が作ってくれる着せ替えは、どれも渋く、この時作ってくれておりましたのも、確か、深い紫色の布で仕立てた、ぴちっとしたスーツ。他も、ブラウス、スカート、ワンピースなど、大人っぽい服ばかりであったような。ぴらぴらのドレスの方が、作るのも簡単で、私も喜んだのではないかと思うのですが、きっと母は自分で着せてみたい、と思う服を、作っておりましたのでしょう。まあ確かに、ラブリーなドレスが似合うバービーではございませんでしたし。
その後、小学生になってからは、ぷりぷりの服がよく似合うリカちゃん人形で遊ぶようになり、バービー人形は母お手製の着せ替えと共に箱に入れ、押入れの奥深くへ。ずいぶん長く、確か結婚後も実家に置いてあったと思うのですが、実家が転居をいたしました折に、処分をしてしまったようです。母が作ってくれた服を、今の大人の目で見てみたいような。取っておけばよかったわあ。