譜めくり



今年3回めの、譜めくりの女。無事、任務を遂行いたしました。
今回は、譜めくりをいたしますのが初めてのピアニスト。しかもこれまでは女性のピアニストばかりだったのですが、初めての男性ピアニスト。お互いに慣れていないということもあり、最初はなんとなくしっくりこない部分もありましたが、リハーサルで癖を掴み、「ちょうどいいタイミングで、とてもやりやすいです」と言っていただけました。よかった。
さて、私にとりましての“譜めくり三種の神器”は、遠くに置かれた楽譜をしっかり見るための『眼鏡』、きちんとページを繰るための『紙めくりクリーム』、そして端が一部カラーになっております小さな『透明付箋』。リピート記号があり、このページからこのページに飛びます、ですとか、ここからここに戻ります、というような時には、ピアニストの許可を得てこの透明付箋を楽譜に貼らせていただきます。青から青へ、黄から黄へ、と目印がありますと、遠いページへ飛ぶ時も安心。リハーサル前、ピアニストの一度の説明で、たくさんの曲の注意点をまとめて完璧に覚えなくてはいけないのですが、そんな時、この透明付箋は強い味方です。
そういえば、今日の公演は、大好きな音楽評論家の真嶋雄大さんが聴きにきてくださっておりまして、ちょこっとだけですがご挨拶を。ファンなものですから、どうもいつも真嶋さんを前にいたしますと(うわー、生真嶋さんだわ、と)動揺してしまって、上手にご挨拶ができないのです。この年になりましても、まだ初々しい部分が残っておりますようで。