ヴィスコンティごっこ



孫のちょっとしたお出かけ着を選ぶ時、つい目がいってしまうのがセーラー服、ストライプ、ピケ素材、といったマリンルック風のもの。セーラーカラーのセットアップなど見かけますと、「ぐわぁ、おばあちゃまこれを着せたいです」、と大興奮。するのは何故なのか、先ほど一本の線となり繋がりました。
ルキノ・ヴィスコンティの映画『ベニスに死す』の中に登場する美少年、ビョルン・アンドレセン。彼が映画の中で着ていた服、それが少年の装いとして刷り込まれていたのですね。
もう少し成長いたしましたら、ストライプの水着を着せ、私は浜辺の白いデッキチェアに横たわり、マーラー交響曲第5番第4楽章アダージェットを聴きながら、夕陽にシルエットとして浮かぶ孫に手を振ってみたいです。