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サントリー美術館で開催中の、『和モード 日本女性、華やぎの装い』を見てまいりました。

近年、日本の「和」の文化が注目され、ファッションや小物など身近な生活に活かされています。本展は、日本的な装いの流行・様式を「和モード」と名づけ、今日の流行の源流を、日本女性の装いの中にたどる展覧会です。《描かれた和モード》《小袖の和モード》《化粧の和モード》《髪と髪飾りの和モード》や《文明開化と近代の和モード》などの各章を通し、サントリー美術館所蔵の小袖や櫛・笄、化粧道具や風俗画、浮世絵などにより、華やかな和モードの世界をご覧いただくとともに、サントリーミュージアム天保山]のポスターも交えて、現代に至る「和モード」の流れをご紹介します。本展を通して新たな日本の魅力を発見していただければ幸いです。

とのこと。艶やかな打掛、小袖や、櫛、簪。豪華絢爛な姫様達の化粧道具や化粧箱。現代のファッション雑誌にあたるという、着物の柄や櫛の雛形帳、など等。女性の、美を追い求める心というのは、平安時代から現代まで、いえ、おそらくそれ以前からずっと、変わっていないということがよく解ります。
時代時代の化粧方なども紹介されておりまして、例えばもしも私が江戸時代に生きているといたしましたら、白粉(おしろい)は顔全体に、特におでこはしっかり濃く真っ白に塗る、眉は全て抜き、おでこの上の方にぼんやりと丸い眉を書き、そしてお歯黒、ということになるようです。絶対に人様に見せたくないような姿になりそうですが、それがあたりまえで、流行でもあったのですからその時代に生きておりましたら、まあそうしておりましたのでしょう。
口元の化粧で、『笹色紅』という言葉を始めて知りました。江戸時代に口紅として使われておりました紅(べに)というのは、塗り重ねますと赤から光沢を持った緑、玉虫色に発色するのだそうです。この『笹紅』が流行った時代には、遊女も町の娘達も、競って下唇を緑色に染めていたとか。
そう、一つ江戸時代のお正月に男の子が遊んだという聞いたこともない玩具があり、面白いネーミングでしたので帰ってから調べようと思っていたのですが、何と呼ばれていたかをどうしても思い出すことができませんで。気になるので、時間が取れましたら確かめてこようかと。