つるし雛



伊豆をドライブ中に立ち寄りました、稲取温泉。そこで見かけた『つるし雛』を、母がどうしても欲しいと申しまして。立派な作品になりますと、一対で20万ほどと高価な品。松屋銀座に見事な作品が展示されておりますのを、何度か見かけたことがございましたので、慌てて買い求めずに少し調べてからの購入を勧め、まずは当地の専門店で色々話を伺ってみることに。
正絹の端切れなどを利用して一つ一つ手作りされるつるし飾り。伊豆稲取では、『雛のつるし飾り』、通称『つるし雛』。九州柳川地区では『さげもん』、山形酒田地区では『傘福』、として同じようなつるし飾りが伝えられているとのこと。
一つ一つの飾りに、子供の健やかな成長を願う意味が込められており、各地域で下げる飾りは決められているのですが、安価な化繊で作られたものや、仕立ての粗雑なもの、本来ない飾りを付けたものなども多く出回っているとのお話。
たくさんの作品を見ておりますうちに、母は家にもある端切れを使い、自分で作ることができそうだと考えたようで、まずは地元の手芸店で作り方の本を一冊購入。私も一緒に、一つずつ飾りを手作りしてみることになりそうです。楽しみ。
こちらのページにわかりやすい解説が。画像は弓ヶ浜温泉の宿で販売されておりましたもの。