検診



今日は退院後、(確か)7回目の診察。先週受けましたMRIと血液検査の結果が出ているはずですので、ちょっとどきどき。
まず血液は、前回イタリア旅行で美味しいものを食べ過ぎ、少し高くなってしまっていたリパーゼの数値が大幅に下がって正常値に。MRIの結果も、特に問題はないとのことでほっと。I先生が、「数値もいいですし、体調もいいので、ここで一度薬を飲むのをやめてみましょう」、と。発病から約半年ぶりに、何も薬を飲まなくてもよい生活に。嬉しい。
ただ、I先生、やはり患者に対する手綱捌きがとてもお上手。これまでも毎回診察の度に、『検査結果 時系列画面プリント』という、過去4回の血液検査の結果を手渡されるのですが、「今回は、一番最初の数値、入院したばかりの頃の数値も出しておきましたからね。あの時、どんなに酷い数値だったか。どんなにお腹が痛かったか、治療が大変だったか、を忘れてしまう人がいるんですね。これをよく見て、思い出しておいてください」、と。奇しくも入院最初の血液検査の日付は3月21日、私の誕生日。この日4071だったアミラーゼが52に、6291だったリパーゼが126に、6794だったエラスターゼが165に。そうでしたそうでした。I先生には最初に、「近年稀に見る悪い数値。今後重症化したら3割の確立で死にますから。隠れてこっそりお酒飲んだりしないようにね」、と脅かされたのでした。お陰様で、ここまでよくなりました。
飲兵衛が一生禁酒をしなければいけなくなってしまったのは悲劇ではあるのですが、あの時もしも死んでしまっていたら、この半年間にいたしました、たくさんの素敵な経験は一つもできなかったのですから。今、命があることに感謝を。合奏、あ、合唱、ああ…合掌。