Maschio



マスキオ。猫でも男の子はmaschioなのですね。
イタリア人は子供好き、とは聞いておりましたが、まさに。それもおば様、お年寄りだけではなく、若いお嬢様方が特に赤ちゃん大好き。孫を連れて歩いておりますと、話しかけられること。日本人の赤ちゃんが珍しい、ということもあるのでしょうが、ぷくぷくぶーちゃんの孫でも、「きゃあぁぁ。なーんて可愛いの!」、「綺麗な赤ちゃんね。信じられない。完璧だわ!」。孫にとりましては今回ミラノで過ごした17日間が、おそらく人生最高の、イタリア女性にもってもて、の幸せな時期だったかと。
その折、訊かれることが決まっておりまして。まず、最初に、「女の子(femmina)ですか?男の子(maschio)ですか?」。祖母はにっこり、「マァスキオ」。次いで、「何ヶ月ですか?」の問いに対しては、「Due mesi.(ドゥエ・メッズィ/2ヶ月です)。するとたいてい、「うっそーん、2ヶ月?!なんて大きいのかしら!」。95%がこの二つの質問、なのですが、時折「お名前は?」と尋ねる方もおりまして。思わず条件反射のように祖母は、「2ヶ月です!」などと元気いっぱい答えてしまい、怪訝そうな顔をされ、横から娘が、「違うでしょ。Come si chiama?は名前を訊いているんだから、○○○でしょ。○○○です。」と慌てて答えたり。おお、孫を「2ヵ月ちゃん」にしてしまうところでした。
そういえば、2歳になる、ピアニスト1の息子R君は、数字の5(チンクエ/cinque)が今、大のお気に入り。おじ様、おば様方に、「お名前は?」と訊かれると、必ず「5!」、と答え、「ほーほっほっほ。君の名前は、5なのか?そう。じゃあ、またね、チンクエちゃん。チャァオ、チンクエ!」と。さすが、日本の男の子。(?)