PROGETTO



お散歩にぴったりの夜でもございましたので、思いきって行ってまいりました、ぶんちゃんさんに教えていただいたお店。川崎のLA CITTADELLAの中にございます、"PROGETTO"
噴水広場をぐるりと回り、わくわくしながら店内へ。ございました、ございました、お店の真ん中に。いやあ、行って良かったです。先だって、輸入元であるA社からリストを送ってもらい、まだ持っていなかった本6冊を注文いたしました内、一冊だけ欠品でした、『3匹の犬と兵隊』が、ここにはございました、2冊も。嬉しい!TIP&TOPシリーズも、それ以外のクバシュタ作品も、種類が豊富、素晴らしい品揃えです。お店の方に伺ったところ、「一ヶ月半ぐらい前に仕入れてみたが、最初の一月はまったく売れず、これは失敗したかな…と思った。が、展示方法を工夫し、一冊は(TIP&TOPの船)開いて展示をし、他にも開いて撮影した画像を棚に貼ったり、中を見たいというお客様には、(普段は透明の袋に入れられ封がされているのですが)レジでお見せするようにしたところ、ここ半月ほど、急に動くようになってきました。ただ、まさか皆さん、こんな所でこういった本を売っているとは思っていないようで」、とのこと。はい、大ファンである私も存じ上げませんでした。一年前でしたら、これだけのクバシュタの作品を目の前にしましたら、あまりの嬉しさに売り場で気を失っていたかもしれません。そして目覚めておそらく大人買い
全国のクバシュタファンの皆様。と申しましても、私はまだお一方しか存じ上げないのですが。クバシュタの絵本を入手したかったら、今すぐ川崎へ走りましょう。たくさんあるとは申しましても、貴重なデッドストック、数には限りが。
さて、長くこの日記をお読みいただいている方の中には、「唯一クバシュタのデッドストックを持っているR社がいくら頼んでも譲ってくれない、とぶちぶち言っていたのに、たくさん入手しているじゃないか」、とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。これはどういうことかと申しますと、私が入手いたしましたルートの大元A社と、お願いしても一冊も譲ってくださらないR社とはお仲間“だった”のだそうです。“だった”、というところに、色々と大人の社会の事情があるようでして。でも、そのような事情はなんでもよろしいの。
昔々、デパートの絵本売り場で一冊の飛び出す絵本、『シンデレラ』に目を輝かせ、すっかり心を奪われてしまった少女は、同じ作家の他の本も読んでみたい、と長く願い続けておりました。ある時、彼女はこの絵本の作者が、ヴォイチェフ・クバシュタというチェコの作家であることを知ります。孫を持つ年齢となった今、彼女はたくさんのクバシュタの作品に囲まれてとても幸せでした。めでたしめでたし。