ちえのつく・とびだすえほん



よくぞ今日までよい状態で残っていてくれました。嬉しくて涙がこぼれそう。
今日、9冊の仕掛け絵本が手元に届きました。7冊が、クバシュタの作品。内5冊は、ずっと探し求めておりました日本語版です。チェコ関連のものを扱う会社から届いたものが3冊と、オークションで入手したものが2冊。どれも念願叶って、ですのでとても嬉しいのですが、特にページを開いて泣きそうになるほど感激いたしましたのが、オークションで入手いたしました2冊。長年探しておりましたのはまさにこれ。お高かったのですよ。大バトルとなりまして、娘にはとても言えないような価格で落札。ちょうどおりました母は、私がきゃあきゃあ言いながら入札しているのを見て、「まったく、どういう人がそんな価格で入札してくるのかしらね。どうしても欲しいのだったら絶対に負けないで頑張りなさい。ばーんと、これでもかという価格で入れちゃいなさい!」、などと横で煽っておりましたが。
そのオークションで落札いたしました2冊は、私の仕掛け絵本の最初の一冊であり、宝物でもあります、『シンデレラ』とまったく同じ作りのもの。岩崎書店の「ちえのつくとびだすえほん」シリーズ。特注品だったのでしょうか。他の国向けのクバシュタの本もすべてチェコのARTIAという出版社から出ているのですが、この「ちえのつくとびだすえほん」は、他とはまったく作りが違うのです。まず、箱カバーが付いています。そして背表紙が布製。発色が美しい。ページを綴じてあるのが縒られた綺麗な色の糸。表紙にも仕掛けがある。そして、これが一番大きなポイントなのですが、ページ数が違うのです。このシリーズだけ、同じ物語でも、最初と最後が1ページずつ多いのです。逆に申しますと、このシリーズ以外の本は、せっかくの美しいしかけが、表紙を含めて3ページ分も省かれてしまっている、ということになるのです。
さて、これからもう一度絵本を手に取り、じっくりと幸せに浸りたいと思います。