吉祥寺



今日はどうしても確かめたい品があり、吉祥寺へ。
まずはその前に、以前より一度訪れてみたかった三つのお店へ。
最初に、知人二人より、続けてパンをプレゼントしていただきました、『Dans Dix ans』。路地の奥にございます建物の地階。緩やかな長い階段を下りてまいりますと、見えてまいりますのは、噂に違わぬ、なんとも洗練された雰囲気のお店。こちらのお店は、各自がトレイにパンを選んでいくのではなく、お店の方が「お決まりでしたら」、とトレイに取ってくださる方式。
「脂質カットのパンしか、今食べることができないのですが」、と伝え、選びましたのは以下の4種類のパン。S77:豆乳77%,油脂なしの食パン。これは前にいただきまして、もっちりしっとりとした他にない食感のパン。大好きですので二つ。セーグル・オ・ルヴァン:ダンディゾン自家自然酵母ライ麦 50%。フィッシュ:オリジナルの豆乳のバゲット。そして、グラッパ:スペイン産サルタナレーズン150%入りのぶどうパン。大きなタイプは型に油を塗っているのでダメだそうですが、小さなタイプは丸めてあるだけなのでOKとのこと。“レーズン150%入り”、は、帰宅をし、いただいてみまして納得。パン生地よりも干しぶどうの方が多いのです。昔、給食に出た、ぶどうを探すようなぶどうパンを思わず懐かしく思い出してしまったほど、干し果実好きには嬉しい、ぶどうたっぷり。素晴らしく美味。一つしか買い求めてまいりませんでしたのを後悔するおいしさ。これまでに食べたぶどうパンの中で一番です。次回はまとめ買いを。
お洒落に包装され、よい香りを漂わせるパンを手に、続いてまりいましたのが、おもちゃの『アトリエ・ニキティキ』。想像しておりましたよりも、小ぢんまりとしたお店。棚やショウケースには、選び抜かれた美しいおもちゃが並んでおりますが、品揃えも思っておりましたほど多くはなく。GWウィークということもあってか、『店内全商品一割引』との表示もございましたが、今日は、いつもニキティキのカタログを見て検討しておりますおもちゃを、実際に目で確認するのが目的でしたので購入はせず。
次いでニキティキの系列の雑貨店だという『シグナ』をさっと覗き、さて、本日一番の目的であるお店、id:fumineさんの日記で教えていただきました雑貨店、『Giovanni(ジョバンニ)』へ。こちらのお店のサイト、「珍奇な品々」の中の、“小さな劇場”、をどうしても見てみたくて。お店の前に立っただけで、もうまさに“壺”、であることがわかります。隅々まで、オーナーの美意識が感じられるお店構え。
ドアを開けて中に入りますと、ほらやっぱり。まず目に入りましたのが、額に入れられたクロモス。棚に並びますのは、羽ペン、ガラスペン、封蝋、レターセット、革張りのノート。驚くほど精巧で大掛かりなペーパークラフトや、珍しいロココ時代の着せ替え人形、ゲーム、ゾートロープ。豆本は、本当に、街の写真集であったり、ゲーテ神曲であったり。子供の頃から好きで、少しずつ集めてきたものと重なる品々が、店内に所狭しと並んでおります。オーナーがイタリア、スペインなどから直接買い付けてきた、職人が丁寧に手作りした品がほとんどとのこと。オーナーが本当に気に入り、自信を持って買い付けてきた品々であることが、お話を伺っておりまして伝わってまいります。「もっと凄いものがあるんですよ」、と、ちょっぴり嬉しそうにお店の奥から、本当にもっと凄いものを色々出してきてくださり、見ているだけで、少し触れさせていただくだけで、もううっとり。
そして、トイシアター、箱に入った状態で、お店の片隅に立てかけられておりました。思っておりましたよりも、大きな箱です。サンプルもあるとのことでしたので、お願いをして、見せていただきました。カウンターに広げられ、組み立てられた舞台。嗚呼、ザルツブルクの玩具博物館で目にした、紙製の小さな劇場が目の前に。舞台には、緞帳も背景もあり、シーンごとの場面転換が。登場人物はもちろん、台本やプログラム、チケットなどの小物も付属。よきお値段ではございますが、今後二ヶ月間、しかけ絵本の購入を我慢すれば許されるでしょう、と、自分で自分に許可を出し、即決。買い求めてまいりました。
fumineさん。よいお店を教えていただき、ありがとう存じました。『Giovanni』、買い占めたくなるようなお店、ですね。