久々の出社



一月ぶりの出社は散々でした。社長がハリセンボン。時折ございます、猫が威嚇のシャーッ!状態だったのです。「長くお休みをいただきました。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」と挨拶をしても振り返りもせずに無視。これはもしやいつもの鬱?と思いましたらやはりそのよう。
例の音楽協会の女性は、「うわあ、ものすごく痩せちゃったわねえ。もう仕事しても大丈夫なの?命に係わる怖い病気だそうじゃないの。ひどくならなくて良かったわね。無理しないでね。」と、(今までとは別人のように)優しい言葉をかけてくれます。
が、一方社長はといえば、病気については一切触れず、不機嫌そうに「これやってもらえるかな」と、作業を指示。「終わった?まだ終わらないの。もうすぐ終わる?じゃ次はこれね。」と次から次へ。復帰初日からハードです。何がそんなに気に入らないのか、電話での応対も、先方に対して失礼になるのではないかと心配してしまうほどいらついたもの。音楽協会の女性に対してもイライラを抑えられない様子。
で、3時間ほど続けて黙々を仕事をいたしまして、一息つこうと紅茶を飲みながら音楽協会の女性と「病院での面会」について話している時に電話のベルが。オンフックでのこちらからの呼び出し音かと思いそのままにしておりましたが鳴り止まず、「あ、すみません。電話、こちらにかかってきていたんですか?」と言った瞬間、社長が突然大きな声で「出ろよぉ!」と。みぞおちがちくちく。もうダメ。自分の心と体は自分で守ることに決めたのですもの。「今日はこれで失礼します。」とぱっとバッグとコートを持って退社。
長く私が休んでおりましたので、仕事のしわ寄せが行き大変だったと思いますし、それについては本当に申し訳なく思っております。そのことが原因ではなくて、資金繰りが大変なのかもしれませんし、他に何か大きな悩みを抱えているのかもしれません。原因はなんにせよ、経営者として、自分の感情をあそこまでコントロールできないというのはどうなのでしょう。機嫌のよい時には、一日中冗談ばかり言っております社長ですが、今日の姿を見ておりますと、自分のイライラを押さえられずに周囲に当り散らす子供。そう、まるでお子ちゃま。
今の事務所は、“音楽”という長く勉強をしてまいりましたことを生かすことのできる、ありがたい職場だと思っておりますが…今すぐ、ということではなくても、真剣に転職を考えてみようかと。尊敬できない上司のもとでは、仕事はできませんもの。久々の出社で思ったこと。