3月31日(土)退院




「すいさん」の朝食を終え、身支度開始。荷物をまとめ、12日ぶりにパジャマではなく服に着替え、髪を整え、化粧をし、母の到着を待ちます。仲良しになったFさんに挨拶をしにまいりますと、「えーーー!誰かと思ったわあ。判らなかった。うっわー、まるで別人ねー!」と。化粧をしている時と、していない時とでは、どうやら別人に見えるほど違うようです。ほほほ。入院中にお見舞いに来てくれた事務所のスタッフは、「いつもと変わらないじゃない」と言っておりましたが、あれは彼なりの優しさだったのか…。
10時過ぎに母が到着。会計を済ませ、ナースセンターにご挨拶をし、入院中ずっと左腕に巻かれておりましたバーコード付きのホワイトバンドを外してもらい、なんやかやでいっぱいになってしまった荷物を手に、タクシーに乗り込み、家へ。途中、タクシーの運転手さんに少しだけ回り道をお願いして、長い桜のトンネルの下を走って帰ることに。まさに満開。今年はもうお花見はできないかもしれないと半ば諦めておりましたが、間に合ってよかった。
おかげ様で、本当に多くの方々に助けられ、無事退院をすることができました。
まず、のん気な患者に的確な診断、処置をしてしてくださったI先生に。命を救っていただきました。夜通しの検査、点滴にも疲れた顔一つ見せず、いつでも笑顔で看護をしてくださった看護師さん達に。仕事のことは心配せずにゆっくり治すように言ってくました、社長や担当ピアニストに。すっかり迷惑をかけてしまいました、ごめんなさい。病室に綺麗なお花を届けてくださったピアニスト2のお母様に。メールや電話で支えてくれた友人知人に。日記にコメントをくださった皆様に。お見舞いにきてくれたスタッフ、婿、娘に。そして、誰よりも、何度も病院に足を運び、励まし、勇気付けてくれた母に、感謝を捧げます。ありがとう。とアカデミー賞の受賞スピーチのような挨拶になりましたところで、入院の記録を締め括らせていただきたいと思います。