絶飲食2日め



この日は体調がよかったこともあり、食事ができないことが辛く感じるように。点滴のおかげで、喉の渇きや空腹感というのはまったく感じないのですが、心が辛いのです。病院では通常三食きちんと病院食が出ます。周りの人たちは皆、食事が運ばれてくる。食事の時間なのに、匂いはするのに食べられない。これは経験した人ではないとわからない辛さ。看護師さんから「氷を持ってきましょうか?」と何度か声をかけていただいたのですが、たとえ何ccかでも水は水。それで回復が遅れてしまうのはいやなので、「結構です。大丈夫です」。
皆の食事時、静かに本を読んでいると、食器の音、食べる音、匂いなどが気になって仕方がない。気を紛らわそうとしてテレビを見ても、世になんと食べ物番組の多いことよ。旅館で夕食を美味しそうに食べている姿を見るのが不愉快、料理番組も×、食べ物、飲み物のCMを見るのですら辛い、悲しい。テレビを消して布団にもぐりこみ、匂いと音から少しでも遠ざかり、一日三回、やり過ごすのです。
この日は夕方から微熱と頭痛。氷枕使用。消灯9時。