3月21日(水)検査、検査、そして検査



病院の朝は早く6時起床。
病室の照明が点灯するとすぐに諸々の検査が始まり、検温、血圧、脈拍、血中酸素、体重の測定、そしてたっぷりの採血。今回入院いたしましたT病院では、入院決定と同時に左手首にバーコード付きのホワイトバンドが付けられ、諸々の検査の時には、必ずこのバーコード、プラス、患者が自分でフルネームを告げることによって本人確認を。
この日、お腹の痛みは鎮痛剤によってかなり楽になったものの、吐き気はするし、だるくて体に力は入らないし、でかなり具合悪し。それでも、上記諸々の検査の他にも、まずは胸とお腹のレントゲンを撮影があるとのこと。膵炎なのに、なぜ胸のレントゲン?と思いましたら、なんでも膵炎が重症化すると、肺に水が溜まって呼吸困難に陥る可能性があるのだとか。くわばらくわばら。レントゲン室への往復、もうその時間には病院内に外来の患者さんもいっぱい。車椅子に点滴をいっぱいぶら下げ、真っ青な顔をし、トレイとビニール袋を手に持たされてぐったりと看護師さんに運ばれる姿に、外来の患者さん達からは怖いものを見るような怯えたような視線が。
よろよろしながらなんとかレントゲン撮影を終え、病室に戻りますと、今度は心電図の検査をします、と。常に胸に取り付けられている心電図の簡易モニタとは別に、もっと詳しいデータをとるとのことで、体のあちこち十数か所にぺたぺたと電極を貼られ、測定。もうこの頃には具合の悪さはピークに達し、朦朧とするし、体はがたがた震えるし、で、「寒い…気持ち悪い…何分ぐらいかかる検査なんですか?」と、一生懸命看護をしてくださっている看護婦さんにぶちぶち文句を。午前中、一通りの検査を終えたところで、吐き気がどんどん強くなってきてしまい、吐き気止めの点滴をプラス。この点滴のおかげで、お昼過ぎにはずいぶん気分がよく。合間にも、水分養分補給、抗生剤、痛み止めなどの点滴の交換や、検温、血圧、脈拍の測定、そしてトイレ…と大忙し。
途中、お若い担当医から、今後の治療について簡単な説明があり、「絶飲食と点滴を続け、症状のピークは発症からだいたい三日後。その後、ざあざあと尿が出たら、それが回復の一つの目安になり、酵素や炎症反応などの数値が完全に正常値まで戻ったら、おもゆから初めて、徐々に食事を上げていく」、とのこと。「尿がざあざあ」、というのが妙に印象に残ってどういう状況なのだろうと、色々思い浮かべておりましたが、まさに数日後にこの状況が訪れることになるのです。