CORDES SUR CIEL



事務所の近くには美味しいケーキ屋さんがなく、仕事中に突発的にケーキが食べたくなった時にはいつもコンビニエンスストアでシュークリームを買い求めては欲望を満たしておりました。先日娘にもこの話をしましたところ、「あの、近くの曲がり角のところにあるカフェのケーキはなかなかいけてるわよ」、と。“コルド・シュール・シエル”、事務所から目と鼻の先にございます、広々としたオープンキッチンが印象的な、明るく開放的なお店。コーヒーは飲みに行ったことがあるのですが、ケーキは一度も試しておりませんでした。灯台下暗し。早速、エクレアを買い求め、いただいてみました。びっくり、とまではまいりませんが、たしかに美味。
そういえば、昔、母が作ってくれましたエクレアは、横に切り込みがあり、そこからたっぷりのカスタードクリームが覗いておりましたが、最近のお洒落なケーキ屋さんのエクレアは小ぶりでスマート、そして切り込みがありません。では、どこからクリームを入れるのか。そう、底からなのですね。このコルド・シュール・シエルのエクレアも、底に小さいとはいえない穴が3つ。ですので、手に持って齧り付きますと、重力も手伝い、その穴からクリームが出てきてしまうのです。どうやらこのタイプは、手に持ったりせず、きちんとフォークを使ってお行儀よくいただく、ということを前提に作られているようです。
CORDES SUR CIEL。どのような意味なのか調べてみましたところ、フランスにある街の名前。高台に位置する13世紀の中世城塞都市で、遠くから見ると空に浮かんでいるように見えることから、『天空の街コルド』、と呼ばれているとのこと。
カフェの売店ではパンも数種類売られておりまして、一緒に買い求めてみましたクロワッサンも、バターの香りがふわっと香り、とてもよいお味。他のケーキやパンも、追々試してみることにいたしましょう。