ゲーテ・エコバッグ



先日、近くのスーパーへ買い物にまいりましたところ、レジで前に並んでいた、ちょっとホスト風のお兄ちゃまが、「あ、袋はいいです」、と言って、マイ・エコバッグに買ったものを詰めて帰ったのです。私は普通のスーパーのレジ袋。偉いわ、負けているわ。そういえば、昨年のドイツ旅行の時にライプチヒのドラッグストアー(dmという、日本のマツモトキヨシのようなお店)で買ってきたエコバッグがあったはず。ライプチヒでは、古書店で買い求めたしかけ絵本を運ぶのに重宝したのですが、なんとなく今ひとつ冴えないデザインということもあり、日本ではしまい込んでしまっておりました。
使ってみることにしようかしら、と取り出してみましたところ、片面はドイツ語、片面はフランス語で書かれた、おそらく同じ内容の文章の最後に、よく見れば、(Goethe)と書かれているではありませんか。これはもしや、ゲーテ。あの、ゲーテ? では、ここに書かれているのは、ゲーテの言葉でしたか。今まで気付きませんでした。書かれておりますのは、

Es ist ein angenehmes Geschäft, die Natur zugleich und sich selbst zu erforschen.

検索してみましたところ、この文には、

weder ihr noch seinem Geiste Gewalt anzutun, sondern beide durch gelinden Wechseleinfluss miteinander ins Gleichgewicht zu setzen.

と続きがあるよう。格言かなにかだと思うのですが、意味がわかりません。ゲーテですので、恥ずかしいような内容が書かれているとは思えませんが、持ち歩くならやはり意味は知りたいもの。買い求めましたときに気付き、ライプチヒでも通訳をしてくださっていたGさんに意味を伺えばよかったです。訳を探してみることにいたしましょう。