時計修理職人デビュー



水曜日から、事務所はお休みをいただきまして、弟の会社を手伝っております。主に、電話番、検品、タグ付け、といった作業をしているのですが、今日は初めて、母に教えてもらいつつ時計の修理を。修理内容は、見事な程に砕けてしまった時計のガラスの交換。
まず裏蓋を外し、機械の周りのフレームを外し、竜頭を外し、ムーブメントを取り出し、割れたガラスを綺麗に取り除き、新しいガラスに交換。そして逆の順番で再び組み立てます。修理を終え、母にチェックをしてもらいましたところ、「文字盤上に小さな埃がある。これではだめ。やり直し」、とのこと。拡大鏡で確認いたしますと、確かに、紺色の文字盤の周囲に白い糸くずのようなものが。再度分解をいたしまして、慎重にゴミを取り除き、(埃は空気圧で飛ばすのが一番)、組み立て直し、自分で拡大鏡でチェックをしましてショック。交換したばかりのガラスの縁に1ミリ程ではありますがひびが入ってしまっているではありませんか。母に見せると「蓋を閉める時に力が入り過ぎたのね。やり直し」。この時計に使われておりましたのは、ムラノグラス製の、繊細でとても傷つきやすい部品。慎重に、慎重に作業を進めまして、母に最終チェックをしてもらい、ようやくOK。一枚、ガラスを無駄にしてしまったのは申し訳なかったですが、きちんと綺麗に仕上がったと思います。昔から細かい作業が好きだったということもあってか、なかなかに楽しい経験でした。少しずつ、ややこしい修理にも挑戦してみたいです。