外貨獲得の為



今日は久々に全く予定のない一日。午後から、ドイツで買い求めてまいりました仕掛け絵本と、Kubaštaの絵本、合わせて三十数冊のデータを、蔵書管理ソフトに入力。アマゾンからのデータを取り込むこともできるソフトなのですが、古い本がほとんどですので、タイトル、著者、出版社、などを地道に手入力。表紙の画像を撮影したり、取り込んだり、ついつい本に見入ったりしておりましたので、ずいぶん時間がかかってしまいましたが、なんとか全てを入力。バックアップもしっかり取りました。
Vojtech Kubašta(1914-1992)はチェコの作家なのですが、今回入手いたしましたしかけ絵本の中にはチェコ語のものは一冊もございません。一番多いのが、ドイツ語。他に、英語、オランダ語、イタリア語、ポーランド語、ハンガリー語…。これは、当時、チェコスロヴァキアは西側諸国にKubaštaの絵本を輸出し、巨額の西側通貨を得ていましたが、国内での販売は、俗悪だ、子供たちによくない影響がある、と許可しなかったからとのこと。子供たちの為に絵を描き、その絵を見て喜ぶ子供たちの顔を見るのが大好きだったというKubašta。好きなことを仕事にできて幸せだと話していたそうですが、母国の子供たちにその作品を見せることができないことは、おそらく悲しく、残念に思っていたことでしょう。その政策のおかげで、30年以上も昔、遠く離れた日本で、当時小学生でした私は彼の絵本に出会うことができたのですが。