記憶



伊豆半島というのは、道が少なく、訪れる観光客が多い場所ですので、お休みの日はいつでも気が遠くなるほどの渋滞。今回も、ラッシュのピークは1日ずれたものの、東海岸沿いの道はずらっと車の列、で大渋滞。半島のほぼ先端から、なんとか熱海まで戻りまして、以前伊東を訪れた折に見つけました、素晴らしく新鮮な魚を扱っている地元の魚屋さん「村越」でお土産を買って帰ることに。ところがまだお正月休み。残念。
諦めて再び走り始めたのですがこの時、前回買い物をした折に「村越」で教えてもらいました渋滞回避の抜け道の記憶がすーっと甦ってきたのです。このメインの道は左側を、坂を上がって、そう、この交差点の風景に見覚えがある。右斜め前の橋げたを越えてT字をすぐに右。細いくねくねとした坂道。覚えがある。この先の右側には、断崖絶壁に建ったレストランとみかん畑が…。あった。母がここで、「みかんの花咲く丘」を歌ったのよ。次の交差点では、左からヒルトン・スパの送迎バスが出てきて、そうここ。スパの看板が出てる。合ってるわ。で、最後は大渋滞の道にちょこっとだけ飛び出して、すぐに有料道路入り口。あ、あった。そう、ここが入り口。…と、自分でもびっくりするほど鮮明に道を覚えていたのです。あれはいつのことだったかしら、と日記の日付を見直すと、ちょうど二年前の1月のこと。一度走った道というのは、忘れないものなのだわ、と自分で自分に感心。