Pop-up Celebration by Robert Sabuda



西武池袋本店イルムス館2階、西武ギャラリーで開催中の、『紙の魔術師 ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展』を見てまいりました。展示の量としてはさほど多くありませんが、ただ絵本を見せるだけではなく、色々な工夫がなされた、なかなか楽しい展示会でした。
例えば、「不思議の国のアリス」や「オズの魔法使い」などは、大きく拡大したページが、機械仕掛け、効果音付きで開く様子を楽しむことができたり。「クッキーカウント」のコーナーでは、絵本の中で紹介されているクッキーを実際に焼いた物や、そっくりに作られたねずみの縫いぐるみ、お菓子作りの道具などを可愛らしくディスプレイしたり、お菓子の家のレシピが紹介されていたり。しかけ絵本の歴史のコーナーでは、二スターやメッゲンドルファー、さらに古い時代の珍しい絵本が展示され、その中でも動きのある本、十数冊に関しましては、しかけが動く様子を撮影したビデオを流したり。しかけ絵本マーケットでは、今まで実際に開いてみることはできなかった多くの絵本もサンプルとして置かれておりましたので、購入の参考になったり、会場限定で「サブダにチャレンジ!」というしかけ絵本、手作りキットが販売されていたり。
何よりも驚きましたのが、しかけ絵本に興味を持っている人がこんなにたくさんいたのか、という驚き。訪れましたのは午前中だったにもかかわらず、会場はたいへんな賑わい。あまりに好評なため、会期を延長したほどの入場者数だったとのこと。実際に絵本を手にしたい、ほしい、と思われる方も多いようで、マーケットも押すな押すなの大盛況。今回の催しでおそらく、更に多くのポップアップ絵本ファンが増えたことでしょう。仕掛け絵本、予想外に息の長いブームとなっているようです。
※画像は、買い求めてまいりました、この展示会のカタログ。飛び出すパンフレット。