ロシアン・ルーレット餃子



「餃子に入れると美味しいんですよ」と中国人の知人からお土産に干しナマコを。母と二人で、箱に書かれた中国語の説明を読むも、「???」、「左右に切り開けってことかしらね?」、「筋?これは…筋があるから取るって意味じゃない?」、「かしらね?」、「ま、戻して刻んで入れればいいでしょ」。
真っ黒な干しナマコを水に浸すと、墨のような黒い水が。水を何度も替えながら柔らかくなるまで戻したナマコを、左右に切り開き、中をよく洗い、刻んで餃子へ。焼き上げて食べてみますと、ああ、確かにいつもの餃子と一味違います。独特の香りともちっとした歯ごたえ。美味しいじゃないの、と食べておりますと、5個目ぐらいでしょうが、(ガリッ)。ぐわ、何?見ると餃子に黒い小石が。その後も10個に一つぐらいの割合で、小石。どうやら、ナマコの腸、海鼠腸(このわた)を必ずきれいに取り除くように、と書かれていたよう。
ということで、皆で注意深く、恐る恐る噛みしめながら、「なんだか、とても上品な食べ方になるわね」、「本当に。紀子様とかってこんな感じにもぐもぐしていそうよね」…。