回り灯篭



今日、susieちゃんにお願いしたこと。「お祭りの夜店で、回り灯篭が売られているのを見かけたら買っておいて」。
子供の頃、夏祭りの度に、「この世の中にこんなに美しいものがあるのかしら」とうっとりと見つめた、回り灯篭。関東近郊のお祭りからは、すっかり姿を消してしまいました。ロウソクの熱で上部に取り付けられた金属製の羽が回り、それと共に内側の円筒に描かれた絵が、外枠に張られた薄紙に映しだされます。買い求め、家に持ち帰りますと、夜店ではあんなに夢見るように美しかった回り灯篭が色褪せて見えてがっかりしたのは、今になって思えば部屋の中が明るかったから。暗い場所で一人で楽しむのは、ロウソクを使うという事もあり、「危ないから」と禁止されていたような。
あれほどに美しい物が、消えてしまったのはどうしてなのでしょう。作るのに手間がかかるから。それともやはり、火事にでもなったら危険、だからでしょうか。