音楽評論



『真嶋雄大』、の検索で訪れて下さる方が増えているようですので、真嶋さんについて少し。

# emimi 『susieちゃん。関西のオバサマで音楽家、という知人がおりますが、彼女の話し方はとても耳に心地良いです。音楽家たちの話す声は耳障りがいい…これは声質だけではなく、リズム感とも関係あるのではないかしら。
リズム感といえば、以前お話した音楽評論の真嶋雄大さんに続き、音楽ライターの山尾敦史さんの文章も、リズム感があってお薦めです。』

これは、2005年8月のコメント欄。この少し前にsusieちゃんに会った折に、「数多いる音楽評論家の中でも、私の一押しは真嶋雄大さん」、という話をした後のことでした。
その折にsusieちゃんに語った真嶋さんの評論の魅力は、「選ぶ言葉、使う言葉がとても美しい。それがたとえあまりたいしたことのない演奏だったとしても(失礼)、必ずなんとか良いところを探し出して褒める。で、問題点もきちんと的確に、まさに的確に、指摘をする。でも決してその音楽を否定するようなこと、アーティストが傷つくようなことは書かない。そして何といっても大きなポイントは、文章にリズム感がある。読んでいてたいへん心地良く、読みやすい文章を書かれる。」といった内容であったと。
いらっしゃいますのですよ、中には。アーティストの将来を叩き潰してしまうような批評を書かれる方が。そのような事をいたしましていったい何になりますのでしょう。また、おっしゃりたいことが何なのやらさっぱり、脳がなかなか消化できないような難解な文章を書かれる方も…。
さて、今年の春のことでしたか、このコメント欄をご覧になったという真嶋雄大さんからお問合せがあり、その後、担当ピアニストのコンサート会場で真嶋さんご本人にご挨拶を。名刺をいただきました。(わーい!)。以前より、事務所がマネジメントをするコンサートにもよく足をお運びいただいておりましたので、私の方は真嶋さんのことは存じ上げておりまして。書かれる評論が好きなので、ということもあるのですが、もう一つ。いつも印象に残る行動を。
真嶋さんは、東京で仕事をする評論家としては珍しく、遠く離れた街にお住まい。といったこともあってか、もしくは時間の有効利用のためか、演奏会が終わりますといつも誰よりも早く、すたすたと早足で、いえ、ほとんど駆け足で会場を後にされるのです。その姿はまるで、時間を気にかけつつお城を飛び出すシンデレラ、のよう。靴を片方残していかれることは、ないのですけどね。