鳶装束の紳士



先ほど、件の防衛庁跡地の工事現場横を歩いておりましたら、どうしたことか柵で仕切られた、工事区域内に迷い込んでしまったよう。どこかで出られるでしょう、とそのまま歩き続けたのですが、行き止まり。さて、困りました。これは柵を跨いで越えるしかないわ、となるべく柵の高さが低い場所を探して越えようとしたその時、近くにおりました、あの何と呼べばよいのでしょう、アラビア風のふっくらとしたシルエットのズボン姿、の工事のお兄ちゃまがすっと近付いてきて、パッとその柵のポールを持ち上げて「どうぞ」と。なんと親切な。「ありがとうございます」とお礼を伝えると、「ずいぶん器用に入ってきましたね」と柵を元に戻しながらにっこり。なんですかその態度がとっても紳士的で、嬉しくなってしまいました。
追記:こちらの寅壱のサイトで、あのズボン姿に関する謎は解消。あの膨らみは、触覚の役割も果たしていたとは。