理想の女



「いい女は2種類しかいない。全てを知り尽くした女と、何も知らない女」。先週シネスイッチ銀座で観てまいりました、『理想の女』。原作はオスカー・ワイルドの『ウィンダミア卿夫人の扇』。昔、確か高校生の頃に『サロメ』と一緒に読んだことがあるはずなのですが、内容をこれもまたすっからかんに忘れてしまっておりましたおかげで、一つ一つの台詞や展開をどきどきしながら新鮮な気持ちで追うことができました。
キャスト、映像、音楽、どれも素晴らしくたいへん良い映画、お奨めです。ウェブサイトのSpecialにオスカーワイルド名言集のコーナーがあるのですが、どの言葉もなんとも素敵。例えば、「あらゆる物事はみな危険である。そうでなければ、人生など生きるに値しない。−『理想の夫』」。そう、高校生がオスカー・ワイルドを読んでも、いったいどれだけ理解できていたのか。今こそ、読み返すべきなのでしょう。
同じくSpecialのページに「理想の女度チェック」というコーナーがあるのですが休止中のよう。ちょっと試してみたかったので残念。冒頭の言葉から考えますに、私の年代で「「いい女」になるには、「全てを知り尽くす」しか道はないようでして。全て、ね。まだまだ、ですわ、ほほ。