倶楽部:今宵、銀河を杯にして   新宿ゴールデン街



初体験、新宿ゴールデン街。細い路地にびっしり並ぶ飲み屋、飲み屋…。
昨日は公演の打ち上げ後、11時過ぎから、作曲家の先生と社長と会社のスタッフと私、の4人で新宿のゴールデン街へ。私以外は、皆時折訪れているようで、まず最初にまいりましたのは社長がボトルキープしているというバー。ぎしぎし鳴る細く薄暗い階段を上り、店内へ。のんびり一人で昆布茶を飲んでいたマスターが、エプロンを付け、営業再開。キープしておりましたのはサントリーの角瓶。これがまたゴールデン街、という感じでいいもの。壁にはご主人がお好きとのことで、マリリン・モンローや、ジャズ歌手達の写真。もうお店を初めてから40年になるとか。一緒にまいりましたスタッフは、20年ほど前に何度かこのお店を訪れたことがあったのだそうですが、先日、20年ぶりに訪れたところ、マスターが顔を覚えていてくれたそうで、感激したとか。さすがプロ。
続いて訪れましたのは、作曲家が時折訪れるという、ギャラリー併設のバー。こちらは日替わり店長さんとのことで、昨夜の店長はお若い感じのよい女性。オーナーがプログレ好きとのことで、ピンクフロイドをBGMに、飲み、語らい。隣で静かに飲んでいたサラリーマンの男性が突然はらはらと涙を流し、ハンカチで目頭を押さえて「すみません、すみません…」と呟き、みんなが「泣きたい時には泣いた方がいいんだよ」と声をかけたり。その男性が帰った後に座った男性は「ラフロイグ頂戴。」(おお、よい趣味、と思っておりましたら)「…あ、やっぱりやめていつもの角にしておくわ」(あらあら)、と注文するなり、社長に熱い流し目を送ったり。私の中にあった、ステレオタイプの「新宿ゴールデン街」がそこに。あっというまに3時半。楽しくて、飲みすぎました。
新宿ゴールデン街( http://www.goldengai.net/ )